ロタウイルスによる感染性胃腸炎の重症化防止に効果を示す生ワクチンで、ロタリックス(1価ワクチン)とロタテック(5価ワクチン)の2種類があります。いずれか一方のワクチンを用いて必要量の接種をおこなってください。

◆1価ワクチン(ロタリックス)
対象者 :生後6週0日から生後24週0日まで
接種回数:2回
接種間隔:2回目…1回目から4週間以上の間隔

◆5価ワクチン(ロタテック)
対象者 :生後6週0日から生後32週0日まで
接種回数:3回
接種間隔:2回目…1回目から4週間以上の間隔
     3回目…2回目から4週間以上の間隔
※接種月齢制限以前または以後には接種できません。

【ロタウイルス感染症とは】
 ロタウイルスは感染力が強く、衛生状態に関係なく発症します。ロタウイルス胃腸炎の多くは突然の嘔吐、発熱に続き、水溶性下痢を認めます。発熱を伴うことが70~80%程度あり、回復には1週間ほどかかります。ほとんどの場合は特に治療を行わなくても自然に回復しますが、脱水症になる可能性は高く、無熱性けいれん、肝機能障害、腎不全、脳症等をまれに合併することもあり、脱水が強い場合や、合併症を併発した場合には入院が必要となることがあります。