【法定接種対象者】
生後2か月から7歳6か月(90か月)に至るまでの間にあるお子さん
【接種間隔について】
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【百日せき・ジフテリア・破傷風・ポリオとは】
≪百日せき≫
百日せきは百日咳菌によって発生します。名前のとおり激しい咳をともなう病気で、1歳以下の乳児、とくに生後6か月以下の子どもでは亡くなってしまうこともあります。主に気道の分泌物によってうつり、咳のために乳幼児では呼吸ができなくなるために全身が青紫色になってしまうこと(チアノーゼ)やけいれんを起こすことがあります。また、窒息や肺炎等の合併症が致命的となることがあります。
≪ジフテリア≫
ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。主に気道の分泌物によってうつり、喉や鼻に感染して毒素を放出します。症状は高熱、喉の痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜がのどにできて窒息死することもあります。発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすなど重篤になる場合や亡くなってしまう場合があります。
≪破傷風≫
破傷風菌は、世界中の土壌に存在しています。主に傷口に入り込んで感染を起こし、毒素を通してさまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。
≪急性灰白髄炎(ポリオ)≫
ポリオは、ポリオウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。増えたポリオウイルスは、再び便の中に排泄され、この便を介してさらに他の人に感染します。成人が感染することもありますが、乳幼児がかかることが多い病気です。ポリオウイルスに感染しても、多くの場合、病気としての明らかな症状はあらわれずに、知らない間に免疫ができます。しかし、腸管に入ったウイルスが脊髄の一部に入り込み、主に手や足に麻痺があらわれ、その麻痺が一生残ってしまうことがあります。
(補足) 令和6年度からは4種混合にヒブワクチンを加えた5種混合ワクチンが定期接種として位置づけられました。なお、4種混合とヒブワクチンも引き続き定期接種として位置づけております。