【ヒトパピローマウイルス感染症とは】
 ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性交渉によって生殖器やその周辺の粘膜にイボをつくるウイルスです。HPVに感染してもほとんどは自然に治りますが、一部は数年~数十年かけて子宮頸がんになることがあります。国内で年間約11,000人が発症し、年間約2,900人が亡くなっていると推定されています。HPVワクチンはヒトパピローマウイルスの感染を防ぐことができるワクチンです。HPVワクチンで感染を防ぐとともに、子宮頸がん健診を定期的に受け早期発見・早期治療をすることで、子宮頸がんの発症や死亡の減少が期待できます。

★HPVワクチンの積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する観点から、積極的な勧奨を差し控えている間に定期接種の対象であった方も接種ができます(キャッチアップ接種)。
キャッチアップ接種は令和6年度までの事業です。接種を希望する場合は市健康増進課感染症対策係までお問合せください。

【法定接種対象者】
定期接種:小学校6年生から高校1年生に相当する女子(5学年)
キャッチアップ接種:平成9年度生まれから平成19年度生まれの女子

【接種回数】
2価・4価ワクチン:3回
9価ワクチン:15歳未満…2回接種
15歳以上…3回接種

【標準的な接種間隔】
 接種が完了するまでに最低6か月かかります。

●2価ワクチン(サーバリックス)を接種した場合
2回目:初回接種から1か月後
3回目:初回接種から6か月後

●4価ワクチン(ガーダシル)を接種した場合
2回目:初回接種から2か月後
3回目:初回接種から6か月後

●9価ワクチン(シルガード)を接種した場合
・1回目の接種を14歳までに受ける場合
2回目:初回接種から6か月後
 ※計2回のみの接種

・1回目の接種を15歳になってから受ける場合
2回目:初回接種から2か月後
3回目:初回接種から6か月後

【注意点】
原則として「同じ型のワクチン」を接種してください。
HPVワクチンは、2価、4価、9価の3種類から選択して接種しますが、これまでに一度でも接種したことがある方は、原則として3回目まで同じ型のワクチンを打つことを推奨しています。
 医師と相談の上で途中から9価ワクチンに変更することも可能ですが、その効果やリスクについて科学的知見は限定されています。(未接種の方は医療機関と相談の上、3種類から選べます。)

参考:接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関HP(厚労省)
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